当院の行っている検査Inspections
- X線検査(胃透視検査含む)全身
- (頭部、胸部、腹部)CT検査(16列、マルチスライス)
- 内視鏡検査
当院の年度別検査状況は以下のとおりです。内視鏡件数
上部 下部 2018年 501 128 2019年 444 127 2020年 353 105 2021年 395 120 2022年 381 113
- 内視鏡検査(上部消化管)経口、経鼻内視鏡、いずれも画像強調あり
上部内視鏡の詳細はこちら - 内視鏡検査(下部消化管)画像強調・拡大内視鏡あり
下部内視鏡の詳細はこちら
- 超音波検査(腹部・頸動脈・表在)
- 心電図
- ホルター心電図
- 脈波図(動脈硬化測定)
- 眼底検査
- 肺機能検査
- 骨密度測定器
- HbA1c測定器
- PT-INR測定器
- 血糖測定器
- 自動血球計数CRP測定装置
上部消化管内視鏡検査とはUpper gastrointestinal endoscopy
検査の予約は一度ご来院頂き診察を受けてからとなります。
胸焼け、腹痛、食欲低下、貧血などの原因を調べるため、食道・胃・十二指腸に発生した潰瘍、炎症、腫瘍、ポリープなどを診断するために行います。病変の一部を摘み取ってくることがあります(生検といいます)。
上部消化管内視鏡検査の受け方
上部消化管とは食道・胃・十二指腸を指し、口または鼻から内視鏡を挿入し、これらの部位を一連の検査で観察します。昔から「胃カメラ」と言われてきたものです。 経口内視鏡(口から入れる内視鏡)、経鼻内視鏡(鼻から入れる内視鏡)に分かれます。
当院では、いずれも施行しています。
原則として経鼻内視鏡は検査中の嘔吐反射が少なく、スクリーニング検査として、経口内視鏡は、精密検査、ポリープ切除などの内視鏡的治療時に用いています。
経口内視鏡
経鼻内視鏡
事前の処置
-
事前検査
検査を安全に行うために、全身状態の把握やアレルギー、感染症の有無について、採血、尿検査、心電図検査などを行う場合があります。
-
前処置
- 検査前日の夕食は、午後9時までに軽くとります。それ以降の飲食は控えてください。水などの水分摂取は構いません。
- 検査当日の食事(牛乳、ジュース、お茶なども)は控えてください。水のみは結構です。(降圧剤などの内服薬に関しては、事前に主治医に相談ください。)
- 当日の服装は身体を締め付けるものは避けてください。(和服、腹巻、ボディスーツ、ガードルなど)
- お薬として脳梗塞、心疾患予防のため、血液をさらさらにする薬(抗血栓薬など)をあらかじめ検査前休薬していただくことがあります。休薬の可否に関しては主治医とご相談ください。
検査当日の手順
-
経口内視鏡の場合
- 前処置室で消泡剤(ガスコン®:白い液体で胃をきれいにします)を飲みます。
- 次にのどの麻酔(キシロカインビスカス®)を5分間、のどに溜めたのち、ゆっくり飲み込みます。
- 必要に応じて胃の運動を止める薬(抗コリン剤など)、緊張を和らげる薬(鎮静剤など)を注射します。
- 検査室に移動したら、ベルトを緩め検査台の上で、左側を下にして横向きに寝ます。
- のどの麻酔(キシロカインスプレー®)を追加することもあります。
- マウスピースをくわえます。
- 内視鏡が口より挿入され、検査が始まります。
- 肩・首・のどの力を抜いてください。唾液は呑み込まずに口から外に出してください。げっぷはなるべく我慢してください。通常検査は5〜10分前後で終了します。
-
経鼻内視鏡の場合
- 前処置室で消泡剤(ガスコン®:白い液体で胃をきれいにします)を飲みます。
- 鼻の通過をよくする薬(プリビナ®など)を点鼻・噴霧します。
- 鼻の中を麻酔(キシロカイン®)します。
- のど麻酔(キシロカインスプレー®・ビスカス®)を追加することもあります。
- 検査室に移動したら、ベルトを緩め検査台の上で、左側を下にして横向きに寝ます。
- 細い内視鏡が鼻から挿入され、検査が始まります。
- 肩・首・のどの力を抜いてください。げっぷはなるべく我慢してください。通常検査は、5〜10分で終了します。
-
検査後の行動、注意事項
- 飲水、食事は各施設で指示をうけて(通常検査終了後1時間後より、経鼻内視鏡では30分〜1時間後より)摂取してください。組織やポリープをとった方は、当日の激しい運動はおやめください。またお風呂も長風呂を避け、シャワー程度がよいでしょう。さらに刺激のある食事、飲酒、コーヒーなどは2~3日なるべく避けてください。
- 検査終了後、吐き気、腹痛、タール便(黒い便)が生じた場合には、クリニック、指定の携帯番号に連絡してください。
- 鎮静剤を使用した場合は、検査当日検査後の車の運転は避けてください。
大腸内視鏡検査とはcolonoscopy
大腸内視鏡検査では、大腸(結腸と直腸)と小腸の一部を観察するために肛門から内視鏡を挿入し、これらの部位に発生したポリープやがん、炎症などを診断します。組織の一部をとって調べたり(生検)、ポリープや早期大腸がんを内視鏡的にポリープ切除術(ポリペクトミー)や内視鏡的粘膜切除術(EMR)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)などで切除することもできます。
当院では、隆起性病変で、大きさ10mm以下、形態的(拡大内視鏡的)に悪性度の低い隆起性病変を治療(ポリペクトミー)対象としています。それ以外で必要があれば、高次医療機関へ紹介しております。
大腸内視鏡検査の受け方
事前の処置
-
事前検査
検査を安全に行うために、全身状態(腸閉塞の有無等)を調べたり感染症の有無を知るために、採血検査やその他の検査を行う場合があります。
-
前処置
- 大腸の内視鏡検査を行うには、大腸の中を空にしなければなりません。
説明書に従って準備してください。
(検査前日は3食ともに検査食を食べて頂きます。前日の夕食は19時までに食べて頂き、20時からは下剤(マグコロール)を内服していただきます。当日の朝食、昼食は絶食です。) - 検査当日の朝からニフレック®法(検査当日服用)を行っていただきます。
内服中気分不快があれば、クリニックまでご連絡ください。 - 当方からの確認時、排便状態が十分でない時は下剤の服用を追加したり、浣腸を追加することがあります。
- 検査まで比較的時間がありますので、脱水を防ぐためにも水・スポーツドリンクを検査直前まで摂取していただくようお願いします。
- 大腸の内視鏡検査を行うには、大腸の中を空にしなければなりません。
-
検査当日の手順
- 名前が呼ばれたら、指定された場所で検査着に着替えます。
- 検査室へ移動したら、検査台の上で横になります。
- 腸管の緊張を和らげる薬や鎮痛薬、鎮静薬を注射する場合があります。
- おなかに力を入れず楽にしてください。検査時間は患者様により多少違いますが、およそ30分~1時間です。
- 途中で体の向きを変えたり、おなかが圧迫されることがあります。
- 検査中に病変が疑われた時には色素を散布したり、特殊な光で観察したり、病変を拡大して観察することがあります。生検で組織を一部採取したり、ポリープを内視鏡的に切除して顕微鏡で調べる場合もあります。
-
検査後の行動,注意事項
- おなかが張ってきますので、ガスをどんどん出してください。時間を追って楽になります。
- 最初、水を少しのみ、気分が悪くならなければ食事しても結構です。
- 組織やポリープをとった方は、医師の指示により一定期間消化の良い食事をしてください。刺激物、脂っこいもの、アルコール類は避けてください。
- 検査後、便に少量の血が混じることがあります。出血量が多くなかなか止まらない場合や、痛みが続く場合にはクリニック、ないし指定の携帯電話へ至急連絡してください。
- 組織やポリープをとった方は、医師の指示によりしばらく激しい運動をひかえていただきます。また、お風呂も長風呂を避け、シャワー程度が無難です。
- 最終検査結果は後日となりますので、次回外来診察日をご確認ください。
- 鎮痛薬や鎮静薬を使用された場合には、検査当日の車やバイク、自転車の運転は控えてください。